公益財団法人 愛媛県総合保健協会

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一般検査では主に「尿検査」「寄生虫検査」「大腸がん検診(便潜血検査)」を行っています。



尿検査寄生虫検査大腸がん検診(便潜血検査)





腎臓疾患、糖尿病を早期発見するための検査です。主に尿蛋白、尿糖、尿潜血を調べます。


尿蛋白


 尿中の蛋白質の有無を調べます。
 腎炎でも陽性になります。健康な場合、激しい運動をした後や発熱、ストレス、月経前には尿蛋白が検出されることがあります。



尿 糖


 尿中のブドウ糖の有無を調べます。血糖値が高いと腎臓から溢れ出て、尿にも糖が出てきます。
尿糖が検出される場合糖尿病が疑われます。(腎性糖尿といって、血糖が高くないのに尿糖が出てくる人も時々います。)



尿潜血


 尿中の赤血球・ヘモグロビンの有無を調べます。尿潜血が検出されるということは、尿が作られてから外に出るまでのどこかで出血があることを示しています。





 
尿でチェックできる項目
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こんなに増えている人工透析
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尿を見て明らかに赤い色をしているなどの肉眼的血尿の場合は泌尿器科に相談しましょう。





女性の方へ〜
   生理中はなるべく検査を避けてください。もし検査を受ける時は一声かけてください。


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主に保育園、幼稚園、小学校で実施する検査で、「蟯虫検査」と「糞便検査」とに分けられます。

蟯虫検査
 蟯虫は人の腸に寄生します。メスは夜間に肛門の外に出て、その周りに卵を産みます。一晩でなんと約100万個!!しかも7-8時間で感染力をもつようになるのです。検査は肛門に粘着性のテープをあて、卵を付着させたものを顕微鏡で観察するという方法ですので、採取は朝ふとんから出る前に行ってください。

←100倍で見た蟯虫卵です

 蟯虫に感染する
 メスが肛門周囲で産卵する際にかゆみを生じます。そのために落ち着きがなくなり、不眠になったりします。

 感染の仕方は    
 かゆみが生じるため、おしりを手でかくと卵が手に付着し、口から感染します。
 また卵は下着やふとん、床などにも散らばるため家族内や集団の場で感染しやすくなります。

 最近の傾向    
 衛生環境が良くなって、寄生虫・蟯虫ともに陽性率は低下していますが、他の寄生虫の陽性率が0.02%なのに対し蟯虫は0.28%(H18年度当協会)と高めです。このため定期的な検査と駆除が重要です。

 感染を予防するには 
 爪は短く切り、かまないようにしましょう。
 手を良く洗いましょう。
 蟯虫卵は紫外線に弱いのです。ふとんは日光によく干し、下着は常に清潔なものを身に付けましょう。


もし感染したら
 駆虫剤で治療しましょう。駆虫剤は一度内服すればほとんど駆除できます。感染力が強いため一斉駆除が効果的です。また、家族全員で服薬しましょう。

糞便検査
 便を用いて、回虫、横川吸虫、鞭虫などの腸管寄生虫卵の有無を検査するものです。

 最近の動向
 寄生虫が蔓延していた戦後間もない頃の感染率に比べると、その後は熱心な駆虫活動により寄生虫の感染率は激減しました。1994年、学校保健法が一部改正され、小学校高学年以上については、糞便検査を行わなくてもよいことになったことから、検査数は減少しています。しかし最近になって海外旅行の多様化、輸入食品や輸入動物の増加などから新しい寄生虫感染についても注意が必要で、まだまだ安心はできません。

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 大腸がんは増えている!
 欧米で多い大腸がんが、近年日本でも増加しています。がん死亡率(2005年)でみると、胃がんに次いで第二位となっています。この勢いで大腸がんが増え続けると、21世紀には胃がんを追い越して、がん死亡のトップになると予測されています。



 大腸がんは、こんなところにできやすい!
大腸の中でも、便の溜るS状結腸と直腸の二つの部分が、最もがんになりやすいと考えられています。


 ポリープと大腸がんの関係!
 大腸ポリープは、大腸内の粘膜がイボのように、盛り上がってできるものです。ポリープ自体はがんではないのですが、そのままにしておくと、がんになる危険性があります。
がん化する前に発見することは意義があると考えられます。

 毎日の体調チェック!
 大腸がんに特徴的な症状はありません。血便、便が細くなる、残便感、腹痛、下痢と便秘の繰り返しなど排便に関する症状がほとんどです。良性疾患でも似たような症状が見られますし、日常よくある症状だったりします。中でも血便の頻度は高く、痔と勘違いする場合もあります。

 年一回!手軽な便潜血検査
 大腸がんの初期症状は便に血が混じることです。肉眼でみえない少量の出血でも「便潜血反応検査」で発見することができます。便潜血検査は人間の血液だけを検出しますから、検査前の食事制限をする必要はありません。大腸がんは早期であればほぼ完治しますが、この時期にほとんど自覚症状はありません。無症状の時期に発見するためにも大腸がんのスクリーニング(検診)は大切です。便潜血検査は大腸がんを早く見つけるための簡単で良い方法です。
 しかし、大腸がん検診の全国での受診率は18%程度と低く、当協会の受診者数も減少傾向にあります。

  大腸がんのリスクが高い人
@40歳以上の人
A偏った食生活(高脂肪食・低食物繊維食)をしている人
B家族に大腸がんの既往歴のある人
C大腸ポリープができたことのある人

 正しい採便の仕方!
検査をより正しく行うために、次のような点に注意してください。

 ・痔出血の時や生理中は採便を避けてください。
 ・採便は表面をまんべんなくこすりとり、量は多すぎないように取ってください。
 ・採便後の容器は冷所に保存し、なるべく早く(1w以内に)提出してください。

  検診で陽性を指摘されたら早めに精密検査を受けましょう!
※大腸がんの場合はっきりとした自覚症状がないのがほとんどです。症状を感じた時にはかなり進んでいる可能性があります。大腸がんは早期に発見すれば治りやすいがんです。「便潜血検査陽性」ということは、「便に血が混じっていた」ということで、何が原因なのかまではこの検査ではわかりません。陽性の人から見つかる病気は大腸がんのほかに大腸ポリープや潰瘍性大腸炎などがありますが、それぞれ治療方法も違います。また痔の出血とがんの出血を区別することもできません。自己判断はせず、出血原因の特定と治療方法を決めるために精密検査を受けましょう。
 
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